北鎌倉駅から約100mのところにある円覚寺。
弘安5年(1282年)第八代執権「北条時宗」が、文永の役と弘安の役の二度に渡る元との戦争で死んだ兵士(敵味方問わず)を弔うために創立されました。
鎌倉五山(禅宗の寺の格付け)では第二位、臨済宗円覚寺派の大本山。
神奈川で唯一の国宝に指定された、関東最大級の洪鐘(おおがね)を見ることが出来ます。
国宝が見られるお寺は、鎌倉広しと言えども円覚寺だけ!
文豪が遺した数々の名作の舞台として登場する「山門」
この円覚寺「山門」は、2階建てで2つの屋根を持つ構成になっています。
川端康成の「千羽鶴」や夏目漱石の「門」などの日本を代表する文豪が、その小説の舞台として選ぶほど、他を圧倒する壮大な魅力を持った建造物!
山門周辺は凛とした空気が漂い、神聖なパワーを感じることが出来ます。
一度目があったら最後?見るものを捉えて離さない「白龍図」
山門を過ぎたところにあるのが仏殿です。
仏殿は、1964年に再建されたものなので、真新しい感じがします。
仏殿の天井を見上げると、そこには大迫力の白龍図が!!
こちらは「円覚寺」に来たら必見のスポットです。
円覚寺の隠れ絶景ポイント「龍隠庵」
大迫力の白龍図が描かれた仏殿を出てすぐのところに、「龍隠庵」という石碑があります。
その石碑の横にある細い道を進み、階段を登って行くと円覚寺の隠れた絶景ポイントに到着。
この小高い丘の上にある龍隠庵から、円覚寺に存在するほぼ全ての建造物を眺めることができますよ(^o^)/
神奈川県で唯一国宝指定された「洪鐘(おおがね)」
仏殿の右側にある長い石段の先にあるのが、「洪鐘(おおがね)」という梵鐘です。
鎌倉時代の代表的な作品として国宝に指定されました。高さ2.59m、直径1.42mと関東最大級の規模を誇るだけでなく、その形状も優美です。大晦日になるとテレビにも度々登場しますよ。
かつて円覚寺には、境内に42もの小院があるほどの巨大な寺院でしたが、戦や火事で多くを失いました。
それでも半数近くが再建され、かつての大きな寺院としての風格を取り戻しています。
都心から1時間、北鎌倉駅からほぼ直径という好アクセスな「円覚寺」。
桜咲き誇る春、紅葉で燃える秋の絶景スポットとしても当然楽しめますが、観光の時期をワザと外して、お寺に残された数々の歴史的建造物・作品を時間をかけてゆっくりと味わうのもオツなものです。
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