【映画レビュー】歌わない、踊らない、インド映画も良い「ピザ!」

「ピザ!」というタイトルから、「シェフ 三ツ星フードトラック」のような痛快フード系映画を想像していましたが、今回の「ピザ!」は、すべてのバランスがちょうど良い…落ち着いて見られる映画でした。

インド映画では珍しく
・踊らない
・歌わない
・カレー食べない
の3なし!

フランス映画のように大きな盛り上がりがない分、
内容や音楽がずしっと心に残ります。

<ストーリー>
南インドのスラム街にオープンしたピザ屋さん。
未知の食べ物「ピザ」に憧れ、兄弟が大奮闘する内容。

どちらかというと、踊って歌ってゴーゴー!
的なノリが多いインド映画ですが、

深刻な貧困問題、格差社会、
スラム街のリアルな生活が描かれていて、
途中でサムネやタイトルからは想像できないほど
悲しくなってしまいました。

ああ、これがインドのリアルなのか。

でも、ただ辛いばかりじゃなくて、
心癒されるスパイスも散りばめられていて、
ほくほく心が温まります。

お金があるなしに関わらず、子供って本当に純粋無垢。
ただピザが食べたい一心でいろんなバイトをかけもち。
頑張る姿は眩しかったです。。。

心が浄化されるような
大人の穢れを祓ってくれるような
人情味あふれる映画でした。

あと、ラストのピザを食べるシーンが好き!
期待して食べたピザだけど、あんまり美味しくなかった。
「残しちゃおっか?」
と笑い合う兄弟の姿にほっこり。

大人の事情なんて関係ない、
素直に生きる姿がちょっと羨ましくもあり、

あれこれ考えすぎず、
好きなことに1点集中でがんばることって大切ですね。

久々にピザでも食べようかな…。

↓ 映画「ピザ!」予告編

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