泊まれる竪穴式住居はけっこう過酷だった・・・

竪穴式住居を見学できるところは日本にいくつかありますが、

実際に泊まれるところは?

というと、日本では栃木県佐野市秋山町にある古代生活体験村だけ。

ここは佐野市が運営している公営の施設。

小さな公園、古代人の生活を体験できる施設、そして普通のコテージなどがあります。

こちらは、横穴式住居。2棟あって、どちらも中は同じ作りになっています。

栃木県の古代生活体験村「横穴式住居 外観」

横穴式住居の中は、意外と現代的です。

栃木県の古代生活体験村「横穴式住居 室内」

部屋には電気、空気清浄機、コンセントもあります。

さらに洗面台まで完備!(写真には写っていませんが)

古代生活体験村では、管理棟で好きなものをレンタルできます。

個人的に良かったのは、古代人の服。

麻(ベージュor赤)、もしくはヒョウ柄から選ぶことができて、

どれでも1着100円とリーズナブル!

ちなみに、管理棟に飾ってあった写真をよく見ると

ガッツ石松さんが裸でヒョウ柄の服を着用していました。

まさに縄文人そのもの。全然違和感がありません。さすがです…。

夕食は基本的にバーベキュースタイル。

炭などもここでレンタルしておきます。

古代米(赤米・黒米)もあるので、

自宅から白米を持ってきてまぜるのがオススメ。

1合につきスプーン1杯加えるだけで、それっぽいご飯を炊くことができますよ。

栃木県の古代生活体験村バーベキューセット

竪穴式住居の4棟中2棟が雨漏りするため、稼働しているのは2棟のみだとか。

支配人に話を伺ってみると、

雨漏りしてもレトロな感じが好きで

中にテントや寝袋を持ってきて、寝泊まりする人もいるのだとか。

栃木県の古代生活体験村「雨漏り」

私達が泊まったのは、2015年に藁葺き屋根を葺き替えたばかりの「さる」さん。

なんと屋根の張替えに1,500万円もかかったそう。

竪穴式住居を維持するのはとっても大変なんですね。。。

栃木県の古代生活体験村「竪穴式住居からの眺め」

竪穴式住居の扉は、中から紐でくくって開かないようにするだけ。

ワイルドでしょ?

外からは、一応南京錠をかけることができます。

いずれにしても、鍵といえる代物ではありません。

貴重品などは自己管理が必要です。

栃木県の古代生活体験村「竪穴式住居で焚き火」

竪穴式住居のすごいところは、

中で火を炊いて暖をとれること。

屋内用の炭を買えば、縄文時代さながらの雰囲気をつくることができます。

調理はNGですが、火が点くだけで中はとっても暖か。良い感じの気温になります。

…しかしニオイ問題には、かなり困りました。

火を炊いていと、その間ずっと煙が出ているので、自分の体がスモーキーになります。

カバンや上着などは、部屋に置いてあった布を上から被せ、なんとかニオイ防止に。

ここに来る時は、後で洗濯できる服やバッグを持ってくる方がいいかもしれません。

そして、ニオイよりも困ったのは「ヤマビル」の存在。

ヒルって川にいるだけじゃないんです。山にもいるんです。

今回の取材で初めて知りました。。。

しかも、「ヒル」ではなく「ビル」と呼ぶあたりが普通のヒルより強そうでしょ?笑

竪穴式住居の裏がちょうど山になっているため、

ヤマビルがすぐ近くまでくるのだとか。

チェックインの時に、ヒルに吸われた時の対処法として、お塩がもらえます。

わたしは今回、竪穴式住居の中でヤマビルを見かけて大パニック!!!

そしてほとんど眠れませんでした。。。

普段、山の生活に慣れていないと1つ1つがおっかなびっくり。

いかに今までの生活が便利で快適なのか、肌で知ることができました^^;;

「たびねす」の記事はこちら↓↓↓

あなたも縄文人!竪穴式住居に宿泊できる栃木「古代生活体験村」にハマる人続出

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